春マサシーズン有終の美!!<SALTIGAダイブ★スター220F> 末永知也

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ダイワフィールドテスター 末永知也です。

北部九州、春のヒラマサシーズン終盤、ホームグラウンドである幸漁丸さんに再びお世話になりました。

この日は風が強く釣りが出来るエリアは限られていましたが、幸漁丸さんの魅力の一つは悪天候時でも風裏に多数の高実績のポイントがあること。
この日もそういったエリアを中心に攻めていきました。

出船してしばらくはノーヒットの時間が続きましたが、次に大きく移動したエリアで、ブリが数本キャッチされ船上のアングラーの活性も高まります。

その後の潮でこの日、最も期待していたポイントへ。

しかし、前日までいたベイトと鳥山が抜けてしまったらしく、ヒラマサの気配はほとんど感じられず。ノーヒットの時間が続いたところで、船長とキャビン内でポイントについて打ち合わせを行う。

「今日のこの潮なら"ココ"がイイけど、風向きからしてもう少ししたら潮風がそろって波が落ち着くけん、"ここ"までなら行ける。」と、岩崎船長。

そのタイミングで、船の安全をしっかりと保てるエリアまで移動。
そのポイントは、私自身、長年幸漁丸に通っていますが、初めてキャスティングで攻めるエリアでした。

「ジグのポイントだけど、今の風と今日の潮なら出るよ。」と岩崎船長。

水深70mからのカケアガリ。ひと流し目の一投目。いきなり大きい水柱が上がりましたがルアーにはコンタクトせず。

「出ましたよ!」と他の同船者に声を掛けると、全員の士気が高まり船上は良い緊張感。

そして三投目。
ルアーはダイブスター220F。
ロッドは今月リリースされるアウトレイジC82-8。
リールはカルディアSW18000。

水深と、その日の水面状況から、大きめのルアーを潜行深度を浅く、水面を滑らせるイメージでアピールした方が良いと判断。
強風で船も速く流れるため、ロングジャークと、昨年、ダイワスタッフ永山氏からアドバイスをもらった「余韻を残す引き」で、中層付近にある反応を水面まで引きずり出す事に成功!

一発目は強烈な下からのバイトでしたが、ルアーにはコンタクトせず。そのまま引き続けると、ルアー背後にモヤモヤとついて来ていたヒラマサが目視できる距離で一匹だけのチェイスから二匹のチェイスに変わった時、奪い合うようなバイトが2度あったので、ジャークをやめてルアーをストップさせると、止まったルアーに再度奪い合うようにバイトしてきてルアーが水中に引き込まれてラインが横に走ったので、そこでラインスラックをとりテンションをかけます。

波のうねりも高くミヨシでのヒットだったので、ウネリのピークに合わせてフッキング。

その後は一気に下に突っ込んだのですが、ドラグを増し締めし、竿を起こしてファイトすると、時折強烈な突っ込みも見せつつ、難なく浮き上がってきたサイズは楽々10キロオーバーのコンディションが良い大政でした!!

アウトレイジは、ソルティガに比べるとハリを抑え、しっかりと曲がり込みながら反発力を生んでくれるため、アングラーには負荷がかかりにくく、波が高く船が安定しない日や、ヒラマサキャスティングに慣れていない方でも、大型のヒラマサとのファイトがし易いと思います。

カルディアSWは言うまでもなく、このクラスのリールとして、全てにおいて最高のパフォーマンスだと思います。

この魚は、船長の的確なタイミングでのポイント選びと、その状況に合わせたジャークで獲れた一本。その日船内唯一のヒラマサでした。

尚、上記の「余韻を残す引き」とは、ダイビングペンシルへの竿での入力において、ルアーが水中にダイブしてしっかりと泳ぎ出した後、直ぐにはロッドテンションを抜かずに、一回のアクションストロークの後半において緩やかに入力を減らしていきルアーの浮き上がり寸前まで竿で引き切ることにより、アングラーの意図でルアーをコントロールする方法です。
この引き方は「ルアーの泳層コントロール」「浮き上がりのタイミングと姿勢のコントロール」が行い易く、普段使っているルアーの新たな一面を見ることが出来るルアーの引き方なので、皆さまも是非、試してみてください。

5月も中旬を迎え北部九州のヒラマサもひと段落するタイミングを迎えました。この魚を最後に私自身も春のシーズンのヒラマサ釣行に一区切りを付け、暴力的な引きの強さがエキサイティングな夏マサシーズンに向け、フィジカル作りと身体のメンテナンスを行なっていきたいと思います。目指せ自己記録更新!!

<使用タックル>
ROD: アウトレイジC82-8
REEL: カルディアSW 18000
LINE: UVF ソルティガセンサー12ブレイドEX+Si 8号+ソルティガナイロンリーダー130lb
LURE: ソルティガ ダイブ★スター 220F

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