特集

三宅貴浩、

新生アルファスを語る!

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 琵琶湖の釣りは言うに及ばず、バス釣り全般に関する豊富な知識と経験、それに加えてソフトな語り口でゲストに大人気のプロガイド、タク三宅こと三宅貴浩プロは2022年を迎えて、さらに多忙な日々を過ごしています。

 この年末年始もガイドのスケジュールが詰まっていたようですが、季節的に大風で待機を余儀なくされることも。そんなある日、三宅プロは厳冬期の琵琶湖での釣りにおいて出色の活躍を見せている新リール、「ギア比7.1:1」のアルファスAIR TWに関して熱く語ってくれました。

 「ホント、DAIWAさんも12月という季節にこのギア比を追加してくるなんて、オシャレすぎますわ。これ以上ないベストタイミングです」

 三宅プロは明るい口調でこう語り始めました。

 「今の琵琶湖の水温はヒトケタ、8℃ぐらいです。早い話が厳寒期。そうなると巻きの釣りがクローズアップされますが、通常の巻き物では口を使ってくれません。シャッドやタイニークランク、ミノーなど小型ルアーの出番になります。しかも、基本的にスレたフィールドですから、そうしたルアーも繊細に扱う必要があります。

 そんな状況でこのリールが登場したわけですから、これはもう琵琶湖アングラーにとっては福音と言わざるを得ません。もちろんそれは琵琶湖に限らないでしょう。

 冬の琵琶湖でのハードベイトゲームでは私はこれまでスティーズ AIR TWのローギア、6.8:1を使っていました。例えば去年のちょうど今頃、2021年の1月にスティーズシャッド60SP EXDRのロケを行ったんですが、その時もスティーズAIR TWを使いました。キャスト回数がメチャクチャ多い巻き物の釣りに向いており、しかも向かい風の中で投げるシチュエーションが多いので、小型ルアーのキャスタビリティーに抜群の能力を備えたリールに頼っていたわけです。リップが付いているルアーは空気抵抗が大きいですからね。

 スティーズAIR TW 6.8:1は巻き感も気に入っていたんですが、強いていえばややピーキーでブレーキ設定が難しかったんです。ジャストに設定できれば凄い性能を発揮してくれるんですが、慣れないとなかなか決まらない。使い込んでいる私は対応できていましたが、それでも難しかった。ですから投げる人によってはバックラッシュの危険性が大きいわけです。今も言ったように風の中でのキャスト機会が多いわけですからね。

厳しい条件では楽な道具を使う方が釣れる確率はグンと高まります。無理して難しい道具を使う必要はないですよ」

 なるほど納得な三宅プロの話です。

 ちなみに昨年行われたバサー・オールスタークラシックKing of Kingsでダントツ優勝した赤羽修弥選手が獲ったすべての魚はこのスティーズAIR TWによるものでした。ワームにはギア比9.1:1、シャッドには6.8:1を使用していました。これも同リールを使いこなしていた赤羽選手ならではの選択だったのでしょう。

そして三宅プロは一息ついて、こう続けました。

  • 抜群のキャスタビリティーに陶然img_ALPHAS_AIR_TW7_1R_02.jpg

 「そんな状況で登場したのがこのアルファスAIR TW。ブレーキ設定も簡単でどんな人でもバックラッシュを恐れず投げることができる。シビアな環境でキャストしなければならない冬の琵琶湖の釣りを考えた時、この能力は大きなアドバンテージになります。

 やっぱりΦ「28mmエアスプールとTWSの威力でしょう。圧倒的なパフォーマンスを演じてくれます。キャスタビリティーとブレーキ性能が相まって、釣りがとっても簡単になり、どなたも技術的に向上したような感覚を持つでしょう。

 私か出演させていただいた動画でもご覧いただいたかと思いますが、僕はシングルのバックハンドキャストを多用します。バンクを右に見て流す場合はそのテクニックを使用します。そんな時にシングルハンドで投げられるリールはアドバンテージになります。バックスイングを大きくとらなくても軽いルアーを気持ちよく飛ばせますからね。リールとロッドの軽さがそれを可能にしてくれます。

 さらに7.1:1というギア比が絶妙です。Φ28mmのエアスプールですからギア比が7.1:1でもハンドル1回転の巻き取り長さは62cm。ですから7.1:1のギア比でもむしろローギアの部類に入ると思います。これがいいんですよ。

 さっきも申しあげたように冬の琵琶湖ではタイニープラグをただ巻きしてモノに当てたり硬いボトムを叩いたりして釣ります。ハンドル1回転の巻き取り長さ62cmがそんな釣りにベストなんです。ハイギアですとボトムの隙間にリップがガッチリ食いこんだりしますし、そもそも巻き抵抗がストレスを感じさせます。

ですからアルファスAIR TWはリールをゆっくり巻く厳寒期のワーミングクランクのような釣りにベストなんです。巻き感がとてもしっくりくるんです。結果としてこのシビアな時期に釣れる可能性を高めてくれるというわけです。

 見た目もカッコイイし、すでに僕の中では欠かせないリールになりました。このリールはベイトフィネスバーサタイルとして撃ちモノも完璧にこなしますが、回収などを考えるとその場合はギア比8.6:1が合っているでしょうね。

 ちなみにロッドはBLX SG 671L/ML+FBを組み合わせています。撃ちモノも巻き物も高度にこなす究極のバーサタイルロッドといえます」

 こう解説してくれた三宅プロ。相変わらずわかりやすいですね。皆さんもアルファスAIR TWで冬のプラッギングを楽しんでください。

特集

その野望、果てしなき。

小池貴幸プロ、2022 U.S.A.を語る

 2021年にアメリカ三大ツアーの一つ、MLFプロサーキットをフルシーズン戦ったDAIWAチームの小池貴幸プロ。秋には日本に帰国して現在は多忙な毎日を過ごしているようです。2022年も同じツアーに出場する予定で、昨今は国内でできる準備を進めているとか。すでに試合のスケジュールも発表されており、徐々に気合が高まっている今日この頃のようです。

 ご本人は今年の結果については恐らく納得はしていないでしょうが「まったく成果がなかったわけではありません。それを来期どう反映させるか、それが重要でしょうね」と語っていました。

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今年の結果を2022年にどう反映させるか、それが重要だと語る小池プロ

  • アメリカで得たもの

 今回、小池プロを特集することになった理由はこうです。実は年末のある日、同プロにいろいろなお話を伺う機会があり、その時に今年のこと、来季への抱負などを聞かせてもらったのです。

 電話の向こうで、小池プロはいつものように明るい声で語ってくれました。

 「ご存知のように今年は良かった試合もあればダメダメだった時もあります。その反省から得たものはいろいろありますが、まずはこういうことです。ご存知のようにアメリカのフィールドはケタ違いに広大です。そして日本に比べて変化があってストラクチャーも多い。ですから釣りにはスピードが求められるんですけど、それだけではダメで、スピードを下げる必要もある。要するにメリハリです。今年一年間戦って、それがわかったんです」

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第四戦のレイク・ユーファウラ戦では40位に入りチェックをゲットした

 そして小池プロはもう少し噛み砕いて解説してくれました。

 「スピードを上げる時はトップクラスの早い釣りが必要なんですけど、それはあくまでもエリアを探すためのもので、エリアが見つかり釣りが見えて来た時はスローダウンしなくてはいけません。といっても釣りそのものをスローダウンするというより、早い釣りをする場合でもスポットをしっかりと丁寧に釣り込むということです。

 魚が薄い霞ケ浦などで釣りを組み立てる場合は、魚がいる場所を点々と探しながら範囲を広げていくのがセオリーですが、アメリカでは単発の魚ではなくスクールを狙わないといけません。釣れるエリアの中に存在するスクールという意味です。

 というのもアメリカのフィールドは川をせき止めたリザーバーが多いんです。そこではフロリダ系のバスが多いので、オフショアに固まっているスクールを無視するわけにはいかないんです。そういうエリアで複数のバスを固めて釣ることがランクアップの秘訣だと分かったんです。

 ところがUltimate BASSの動画などで自分の釣りを観ていると我ながら動き過ぎていますね。いいスポットだけを釣っているという感じです。それがハマった時はアメリカでも結果が良かったのですが、エリアで釣らなければいけなかった試合は全部外していました。

 そういったことが今年フルシーズン戦って分かったことです。ですから来季はそんな反省点を生かしてゲームに臨みたいと思います」

 実に理路整然と小池プロは語ってくれました。

  • タックルに不安なし

 小池プロは続いてアメリカで戦ったタックルに関しても言及してくれました。

 「今年一年フルシーズン戦った僕があらためて感じることはタックルのアドバンテージです。アメリカでもまったく引けはとりません。それどころか圧倒的に勝っている。

DAIWAのタックルはロッドもリールもトータルで優れていると思いますが、強いてひとつ挙げるとすればロッドのリベリオン6101MHRB、この汎用性の高さには惚れ込んでいます。アメリカでもこれ以上のロッドにはまずお目にかかれません。

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2021年はタックルのアドバンテージを強く感じたシーズンだった(小池プロ)

 アメリカのバストーナメントにおいては、ルアーを投げて、いいところに落として、誘って回収......そういう行為を一日8時間も9時間も繰り返すわけです。投げるといってもキャスティングだけではありません。ピッチングもあります。

 たとえばボートドックなどではキャスティング、キャスティング、キャスティング、その次はピッチング、ピッチング、そしてまたキャスティングというような釣りになります。その場合、ロッドを持ち替えるわけにはいきません。一連の早い動きが必要ですからね。そこでリベリオンの6101MHRBの汎用性が生きてくるんです。

 つまりキャスティングもピッチングも高度にこなすロッドが求められるわけで、そんな意味でこのオールマイティなロッドが頼りになるわけです。このロッドはどんな釣りも100点なんです。

 リールはもう、小口径Φ30のスティーズCT SV TWやΦ32のアルファスSV TWに代表されるリールが鉄板でした。アメリカのトーナメントでもこのクラスのリールが一番適していると僕は感じました。

 その理由はこういうことです。アメリカのトーナメントでは遠くにルアーを投げるシチュエーションは意外に少なく、遠投性能より狙ったスポットに低い弾道で気持ちよく投げ続けられる能力の方が問われるんです。しかも長時間使い続けるためにはトータルで軽くなければならない。

 そんな意味でこれらの軽い小口径スプールを搭載したリールの出番が多くなるわけです。

この軽さと投げやすさはロッドとも関連していますね。優れたロッドとリールがシステムされると、倍の能力が発揮される。つまり相乗効果です。ですからこれらのロッド、リールは来年のトーナメントを戦う上でも中心的タックルになると思います。

例えばゴルフもドライバーでかっ飛ばすより、最終的にスコアを作るのはパットとアプローチですよね。軽くて正確にスポットを撃てるタックルは同じような意味で真の戦力になると思います」

小池プロはロッドとリールに関して、このように語ってくれました。

  • 2022シーズンへの意気込み

 最後に小池プロは来年の戦い方に関しても触れてくれました。

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「来年はやれそうな気がする」...小池プロはそう力強く語った

 「来年はもう少しやれるんじゃないか、そんな気がしています。試合に臨むパターンも少し変えようかと思っています。試合前に別のレイクで肩慣らししてからプラに入ることを考えています。試合会場と似ているレイクでフィールドの感触を掴んでからプラ、そして本戦に臨むということです。

 そのパターンだと日米の往復が一回増える計算になるんですけど、今の自分にはMAXな

態勢を築けるんじゃないかと思っているんです。

 やりますよ! 来シーズンは!」

 小池プロは力強くこうまとめてくれました。2022年の小池プロに注目しましょう!