Ultimate2013年3月22日号

特集1

三宅貴浩のウェスタン・レポート

その51

名古屋バスフェスタ の巻

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名古屋バスフェスタにご来場いただきありがとうございました。DAIWAプロスタッフとお客様の写真です。


いよいよ3月も後半に入りバスフィッシングもシーズンインといった感じになって参りましたが、DAIWA/SLP・WORKSチームは名古屋バスフェスタに参戦してきました!

今年で三回目を迎える当イベントですがバスオンリーの祭典で、しかも各メーカーのプロスタッフと身近に触れ合えるということもあり今年も非常に多くの来場者でにぎわっておりました。

私もDAIWA/SLPのメンバーの一員として橋本プロとのトークショーやSLPブースでの説明などなど2日間で本当に多くのユーザー様と触れあうことができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

DAIWAの今年の目玉であるスティーズT3のSV、そしてSLPの目玉でもある各カスタムパーツ、メンテナンスキット等に対してのユーザー様の注目度の高さを再確認することができた2日間でした。

この名古屋が終わればDAIWA/SLP・WORKSチームは、いよいよ大きなフィッシングショーツアーのラストを飾る横浜へ場所を移して参ります。

横浜の会場でも皆様のお越しをスタッフ一同心からお待ちしております!

そしてこのフィッシングショー関連のイベントが終われば、次はいよいよDAIWA/SLPWORKSの活動はフィールドに場所を移して参ります。

2013年のDAIWA/SLPWORKSの活動に、ぜひぜひ皆さまご注目くださいね!!



ブースに立っているとDAIWA製品に対する注目の高さを肌で感じることができます。


橋本卓哉プロとのトークショー「カスタマイズのススメ」。感触は上々でしたよ。


今回はほんとうにたくさんの方々と触れ合うことができました。



特集2

アルティメットなバストーナメント

バスマスター・クラシック レポート その2

 前回に続いてのバスマスター・クラシックレポート。今回は2日目以降のトピックスを順を追ってご報告させていただこう。

 初日を5本9.8lb、4本7.7lbと、若干出遅れた感じの大森貴洋、宮崎友輔両プロ。3日目に進めるのは25名ということで、2日目はウェイトを伸ばさなければならない状況になってきた。初日24位タイのトッド・フェアクロス(最新のエリート戦で優勝しました)らのウェイトが12.5lbなので、推定カットラインは25lb。そうなると大森・宮崎両選手は約18lb釣ってこなければならないことになる。だが、レイクのポテンシャルを考慮すると、18lbは決して無理な数字ではなく、我々サポーターは大いなる希望を持って推移を見守ったのだった。

 しかし、コンディションは初日同様タフの極致。試合前の大雨で一気に低下した水温は回復するどころかまったく変わらず、2人とも苦戦を余儀なくされた。

 大森選手は勝負に出て1本1.1lb。しかしこれは本人も納得の数字。ウェイインステージでも「初日9lbと出遅れたので勝負するしかなかった」と潔く語っていた。

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2日目も下流域でジャークベイトを巻きまくった大森選手。

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歴代チャンピオンの1人である大森には独特のオーラがあった。多くの観衆も彼をリスペクトしている。

 一方、宮崎選手は4本でリミットに1フィッシュ・ショートながら5.5lbフィッシュを持ち帰り、満場の喝采を浴びた。

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満場の喝采を浴びた5.5パウンダー。

 2日目も「出ればデカイ」上流域でリスク覚悟の釣りを展開し、RPMクランクMID-10を巻き倒してこの魚を獲った。ちなみにタックルはブラックレーベルのFM7フィートのMH、ラインは10または12lb、リールはいわずと知れたジリオン・Jドリームである。これで4本中3本の魚を獲った。5.5lbもこのシステムである。

 試合前からMID-10でのパターンには自信を持っており、タラレバにはなるが直前の雨による水温低下がなければ、ひょっとしたらひょっとしたかもわからない。いずれにせよ、こうしたコンフィデンスにあふれた釣りを押し通すのが宮崎流で、アメリカで勝負するにはこのぐらいの覚悟が必要だということだろう。

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2日目のウェイイン終了後、家族席に現れた宮崎。

 二人の試合内容の詳細に関してはいずれUltimateU.S.A.でレポートされると思うので、そちらをお待ちいただきたいが、「自分を信じてとにかくゆっくり、ゆっくりを心がけて巻きました」と試合後に語っていた宮崎選手の表情は悔しさを漂わせながらも、ある意味晴れ晴れとしていた。

 また、DAIWAメンバーのランディ・ハウエルとイッシュ・モンローはそれぞれ22位、24位と、しぶとく3日目に駒を進めた。ちなみにカットラインは25.15lb。ほぼ予想通りの数字である。その選手が地元のトミー・ビッフルだったために、大いに盛り上がったようだ。

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最終日の朝、気軽に撮影のリクエストに答えてくれたランディ。

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イッシュもサービス精神にあふれていた。だが、旗が裏返しですけど・・・。

 さて、最終日に進むことができなかった両選手だが、大事な仕事がある。同時開催されていたエキスポにアテンドしなくてはならない。観客にとっては実に親切な企画であり、スタートを見た後、タルサにもどりこのショーを見てからウェイインに向かうという行動がとりやすくなっている。

BOKセンターに近いコンベンションセンターで開催されたこのイベントは、ちょうど日本のフィッシングショーのようなもの。ボート、クルマ、エンジン、トローリングモーター、タックル、ルアー、アパレルなど、あらゆるバス関係のメーカーが参加しており、まさに一大ショー。クラシックに出場がかなわなかったレジェンドなども顔を見せ、初日から大盛り上がりだった。

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アメリカでもSVは注目の的でした。

 会場に宮崎選手が顔を見せると、多くのファンがサインや写真を希望して寄ってくる。さすがにクラシックに出ると待遇も違う。一般トーナメンターとの厳然たる差が存在するように感じられた。

 宮崎が通るたびに「おっ、この人、YUSUKE MIYAZAKI じゃないの?」と多くの人が足を止める。どうやら宮崎はアメリカのバストーナメントの世界で、確固たる地位を築いたようだ。

 会場ではクラシック特集のようなパンフレットが売られており、全選手の紹介が乗っていることから、それぞれのページにサインをしてもらうファンが多かったようだ。



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クラシックに出ると人々の見る目も全然違ってくる。一流の仲間入りということだ。

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これが会場で売られていたパンフ。当然、宮崎も紹介されている。ここにサインを要求する人が多かった。

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YAMAHAのブースではしっかりと宮崎も紹介されている。

 こうしている間も、BOKセンターでは最終日のウェイインショーが行われており、ご存じのようにクリフ・ペイスの静かなウィニングパフォーマンスが演じられていた。いつか、宮崎友輔が、そして再び大森貴洋がスーパー6の中に入り、最後の最後までウェイインショーを沸かしてくれることを願うばかりだ。

 しかし勝負師たるもの、自分が負けた試合に興味は抱かない。パターンなどは後で分かればいい、とばかりに宮崎も大森も最終日のウェイインショーには目もくれず、とっととホテルに帰ったのだった。意地でも見たくないその気持ち、よーくわかります。

 ちなみにランディとイッシュも最終日は振るわなかった。That's fishing、これが釣りというものである。

 こうして2人のクラシックは終わった。

 翌日、タルサを経った宮崎はダラスへと帰路についた。大森は取材を終えてから帰るとのことだった。

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タルサ~ダラスは約6時間。途中、パワーポールが落ちるというアクシデントがあったが、なんとか月曜日中に帰ることができた。

 話は変わるが、さきほど紹介したバスマスター・クラシックのパンフレットの中で、それぞれの選手が「知っていますか? 私は...」という項目に答える箇所がある。

 そこにあのKVD=ケビン・ヴァン・ダムはどう答えたかというと

 「皆さんは休みの日には仕事をしないでしょう。でも私は休みの日にも仕事=釣りをするんです。それ以上にやりたいことがないんです」と答えていた。

 大森も宮崎も船団の中で何でKVDだけが釣れるのか、まったくわからないと常に口にしているが、彼のこの答えの中に、強さのヒントを垣間見た思いだった。

 なぜ唐突にこんなことを書いたかというと、宮崎も同じタイプの人間だからである。

ダラスに着いた翌日、日本へ帰る友人を見送った足で、宮崎は近所のミル・クリークへと釣りに出かけた。プラから通算するとクラシックに10日以上も費やして、ボロボロの身体なのにまだ釣りをしようというこのタフさと貪欲さ。日本から応援に来た友人に釣らせるという意味合いもあったが、エレキを踏むとなぜか自分の釣りの世界に入ってしまう宮崎。まさにここに「Born angler」宮崎友輔の真骨頂を見た思いだった。

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ダラスに着いた翌日、近所のミル・クリークにボートを浮かべた宮崎。期せずしてW.B.S.の金光忠美選手に対する熱血指導「宮崎塾」が始まったのだった。

 ミル・クリークのアベレージは5lb。これを5本3日間釣れば、トーナメントではかなりいい線いくはずである。だが、それにはタックルの信頼性がないと不可能である。

 アメリカのパワーゲームにおいては、なによりヘビーデューティーさが求められる。ミル・クリークではカバーの釣りをメインに行ったが、そこでバイトして走る5パウンダーを問答無用に抜きあげるロッド・リールのパワー、スピードがなければ、アメリカでは勝負できない。

 そんな意味では、DAIWAのタックルが本場の一流プロの中で堂々と勝負できている事実に、あらためて感動した。誇らしい思いだった。

 そしてミル・クリークで数本の5パウンダーを釣った我々は思い残すことなくダラスを後にした。前半がクラシック取材、後半が実釣と実にハードな毎日だったが、それだけの収穫を与えてくれたと納得している。

中でも最大の収穫は、DAIWAタックルが世界最高峰の舞台で認められているという事実を確認したことである。

大森・宮崎は身を持ってそれを証明してくれている有難い存在であり、すでに2013年のエリートシリーズに突入した二人の活躍に、これからも注目していきたい。

 

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今回のクラシックのリベンジは2014年、アラバマのガンターズビルで果たしてもらおう。それまでSee You!!


特集3

千葉のことならオリキンに聞け

いよいよ春本番!あちこちのフィールドで、だんだんと良い釣果を聞くようになりました。
比較的温暖な千葉県にある高滝湖、亀山湖は正に今が旬。

今年も通い詰め、空振りすること数回。そしてやっと早春の爆発に遭遇しました。
この時は例年になくワカサギが多く期待していた亀山湖で爆風が吹き荒れる日曜日。

一瞬の出来事でしたが、その間は久しぶりの、、、イレグイ!


但し、ルアーへの反応が良すぎることで、ファイト中にもたもたしていると、他のバスを連れてきてしまうのが悩みのタネ。

他のバスになるべく危険を察知されないよう、如何に迅速にキャッチできるかが、このイレグイタイムを長く持続する秘訣でありました。

そこで、活躍したのが、ブラックレーベルのスピニング691ULFS
ULクラスのロッドにはなかなか無いバットパワーは、ブリブリの1500gクラスでも全く主導権を与えず、上手くやれば十数秒でネットイン。

通常は釣れたルアーや場所などがクローズアップされがちですが、明らかにこの時はイレグイの立役者でした。

それでいて、今回良かったノーシンカーワームの操作性もバツグン。
69という丁度良い長さが、ラインメンディングや細かいルアーアクション、フッキングストロークを十分取れ、正にベストマッチ。

そしてこの時期外せないのがシャッドの釣り。
ずばりSTEEZサージェント

体感してもらうしかないんですが、本当に乗るし、バレない。
この性能に特化していながら、十分な飛距離やキャストのブレなく、安定感バツグン。正にギリギリのロッドバランス。

ぜひ両ロッドとも、お手に取ってみることをオススメします。
ではまだまだ続く春の釣りをお楽しみ下さい!

でっぷり太ったこのクラスでも楽々キャッチ。 


サージェントだから乗せれる春シャッド。