Ultimate12月26日号

特集1

栄冠をもたらしたタックル

 

草深幸範プロ、2014W.B.S.クラシック回顧 最終回

 

 今回で3回目の草深プロのクラシック回顧。ちょっと長い気もしますが、獲得したのがクラシックというビッグタイトル、そして試合結果がブッチ切りの完全勝利ということで3回でも足りないぐらいの濃厚な内容を持っています。

 最終回にフィーチャーされるのが高比重ワームのノーシンカーとヘビーキャロライナリグ(以下ヘビキャロ)に用いられたスティーズのプロトロッド。

 シャローのノーシンカーは初日、二日目ともリミットメイクに重要な役割を果たし、二日目の最後に美浦沖でヘビキャロに来た1400gフィッシュは勝利を決定付けた一尾となりましたが、その立役者が今回ご紹介するロッドなのです。

 それではいつものように草深プロに解説していただきましょう。

 

 「このロッドはヘビキャロという、試合においてある意味特殊な武器を120%有効活用するために開発しているものです。並木プロと一緒にテストを重ねてきましたが、その完成度には十分満足しています。クラシックでも思い通りのパフォーマンスを演じてくれました。

 

 もちろん、ヘビキャロはスティーズの従来モデルでもこなせないわけではありません。ハリヤーやフランカーなら、ウェイト次第ですが100点に近い釣りが可能です。ですが、私が求めたのは新時代のヘビキャロに対応するロッドなのです。

 従来のヘビキャロはPEラインを使ってナス型オモリを遠投し、ボトムをずる引きし、バイトを感じたらガツンと合わせる豪快な釣りでした。しかし現代は違います。私の場合、使用ラインはフロロ14lbに8lbのリーダーが基準です。そして使うワームのサイズも昔に比べて小さくなりました。せいぜい3?4インチ、大きくても5インチ程度です。そのワームをロッドで操作して微細なアタリにも反応するという繊細な釣り、それが最新のヘビキャロなのです。言ってみれば『フィネスヘビキャロ』、単にボトムをズル引くだけでなく、ピンスポットでワームを操作して魚に口を使わせるテクニカルな釣りなんです。

 

 そのためにロッドに要求される能力としては軽さと感度。まずこの二つが絶対です。そしてリーダーを投げられる長さも必要ですね。でも重くなっては困ります。つまりここでも長さは欲しいが軽さも譲れないという矛盾が存在するわけです。それを解消したのが素材のコンパイルX。7フィート2インチという長さにもかかわらず、気持ちよくキャストできてワームを自在に操作できる軽さを備えています。

 軽さが重要な理由は他にもあります。私の場合、ヘビキャロではロッドをタテにさばきます。その方が瞬間的に合わせられるからです。だから余計に軽さがキーとなるのです。横や下方向にさばくのなら、軽さはそれほど気にならないかもしれません。でも、それだと合わせが甘くなる。先ほども言ったように、新時代の繊細なヘビキャロでは瞬間的なアワセも重要なのです。

 

 感度も最高です。ここでもコンパイルXの威力がまざまざと発揮されています。新時代のヘビキャロはシンカーの重さを感じつつ、その先にリグられたワームの存在も感じられなければ成立しません。このプロトロッドは繊細なティップのおかげで、シンカーもワームも両方感じ取ることができるんです。

魚がバイトして手前に走った時でも『あっ! ワームの抵抗が消えた』と感知するんです。ワームに葉っぱ一枚引っ掛かっただけでもわかります。これは強力な戦力になります。その感度がないと、釣果は落ちます。結果、試合でも勝てないということですね。

 

 まとめますと繊細なティップ、細いラインの使用を想定して気持ち曲がってくれるベリー、そして確実にフッキングできるバット……それがこのロッド。私のヘビキャロでは120%の働きを示してくれます。

 

 同時にワーム&ジグのシャローゲームにも対応してくれるのも嬉しいですね。霞ケ浦で釣りを組み立てる場合、その釣りを守備範囲に納めてくれるのは最大の強みです。クラシックでは高比重ワームのノーシンカーで二日間とも活躍してくれました。

 やはり軽さと感度、繊細なティップと取り回しのいいグリップがシャローカバーの釣りでも最高のパフォーマンスを演じてくれます。

 

 というわけで来シーズンからウェアウルフと同じように少なくとも3セットはデッキの上に並んでいる……それがこの7フィート2インチですね

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今年の夏のテスト風景ですが、その時点でこのロッドはものすごいポテンシャルを秘めていると感じました

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クラシック二日目に美浦沖で獲った1400gフィッシュ。プロトロッドの能力に感謝しつつ、勝利を確信した瞬間

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真ん中が今回の主役となったロッド。リグられているのは高比重ワームのノーシンカー。

システムは

ROD:DAIWA STEEZ プロト7フィート2インチ

REEL:DAIWA STEEZ 100SHL SVスプール

 

特集2

三宅貴浩のウェスタン・レポート

その93

 

2015ニューアイテムをチラッとご紹介 の巻

 

 

みなさんこんにちは!TAKA三宅です。

 

2014年のアルティメットもなんと今回がラストとなりました。ホントに1年はめちゃめちゃ早いですよね!

今年はガイド、取材、テスト、開発などなどものすごい日数湖上に浮いていたこともあり、一瞬で過ぎ去った2014年でした。

 

今年のDAIWA・バスチームは初の試みでもあるDAIWALABOという企画も実施し、多くのアイテムが開発、テストされました。

 

2015年のフィッシングショーでお披露目される数あるNEWルアーの内、今回はこっそりと(笑)2アイテムを少しご紹介☆

 

1つ目はTD105SP。既存のTDミノー1102SPのウェイト、フックサイズ、バランスなどを1から見直し再構築したモデル。

ジャーク、ただ巻き、ポンピングなどのアクションを高次元でこなしてくれる優秀なロングリップダイビングミノーです。

 

これ系のアイテムは春先、早春といったイメージが強いのですが、決してそんなことはなく、通年使用可能です。

カラーも非常に充実しており、実戦的なカラーのみをリリース予定です、

 

2つ目はTDクランク66&77です。こちらもTDスーパークランクを見直し再構築したアイテムです。

巻き抵抗が軽い5mダイバー(77)で姿勢・ウェイト、浮力などの見直しからロングキャスト、急潜行が可能になり、プロダクティブゾーンを非常に長くトレースできることによりバイトチャンスを格段にアップさせてくれます。

 

また障害物回避能力も高く、全国の様々なフィールドで活躍してくれることは間違いありません。

まずはみなさん、その他のルアーやタックルなどと合わせてぜひフィッシングショーにてご覧くださいね!

 

今年も1年間アルティメットをご覧いただきましてまことにありがとうございました!来年もDAIWAWORKSの活動にどうぞご期待ください!

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こちらがTDクランク2015モテル

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そしてこちらがTDダイビングミノー105SPです

 

 

特集3

千葉のことならオリキンに聞け

 

冬のオススメロッドの巻

 

みなさんコンニチワ。

いよいよ年の瀬ですね。

釣り納め、初釣りというフレーズをよく耳にするようになりました。

もちろん区切りの釣りということで、やはりデコりたくはないというのが本音。

私も一緒です。

 

この時期は冬の入り口ということで、使うルアーといえば、真っ先に思いつくのがライトリグとメタル。そこでこれらの釣りで私がメインとするロッドをご紹介しましょう。
 

まず一番出番が多いのがスティーズSEEKBATでの1.8?2.7gまでのダウンショット。

短めの511というレングスはあたかも指先でルアーを扱っているような感覚。

ロッドの調子なども大切なことですが、長さ故の使用感の違いはビックリするほどの差があります。

ボトムでしっかりシンカーを止めワームだけを動かすこと、そのままアタリを待つことなどが、10m以深のディープでもハッキリとした感覚をもって扱うことができます。
 

もう一つのライトリグと言えばネコリグ。

ハイシーズンなら4インチ前後のストレートワームを使うところですが、時期的にもう一回りサイズダウンしたワームを使いたいのが心情です(笑)

しかも出来るだけ軽く、細かいアクションで誘え、しかもフッキングは一瞬で刺しきれる張りを備えたいところ。

そこでブラックレーベル+の6011UL/LXS-STがクローズアップされてきます。

極々繊細且つ張りのあるソリッドティップと強さのあるチューブラーが持ち味です。

ハイシーズンは極小ワームでのサイトフィッシングで使用していましたが、他のロッドでは操作感がなくなってしまうような軽いリグが扱えつつ、ランディングスピードが要求される場所であってもバスがしっかり上がってくるパワーは実証済み。

この要件を高次元で満たすロッドは今冬も活躍するはずです。
 

お次はメタル。実際にはルアーウェイトやルアー抵抗によって使うロッドに幅が出てきてしまいますが、ウェイトで使い分けるなら、

1/2から3/8ozでスティーズFLOGGER。

3/8から1/4ozならウェアウルフ。

好みによって別れるところもありますが、私の好みはロッド全体でルアーがリフトでき、リズム良くルアーアクションをつけやすいもの。また不意のバイトも乗せやすい調子。特にルアーの喰い方自体がスピードがあるので硬すぎるモノはバラしやすいし、かといって何時までもモグモグ食べているわけではないので瞬間的にフッキングさせる張りも必要です。

これらは相反する条件ですが、ロッド全体で仕事をしてもらうという所がバランスよくこなすことができると感じています。

最後に繊細に喰わすか、リアクションを狙うかは両極端な釣りであると言えます。より多くバイトを得るにはこれらを高次元で行うことは王道です。しかし枠にとらわれず試行錯誤するのも、人とは違った釣果を得るには必要なことです。喰わせの繊細な釣りの中でリアクションを入れることやメタルでも、バシバシとリフト&フォールするだけでなくボトムで一瞬止めたり、小刻みにシェイクするなども大ありです。

いつもと違った刺激に対して、簡単にフレッシュな反応をバスから得られることもあるはずです。
なかなか釣れない時期であるからこそ細かな工夫を凝らして釣りを楽しんでみて下さい。

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枠にとらわれず試行錯誤するのも、冬の釣りでは効果的。喰わせの繊細な釣りの中でリアクションを入れたり、メタルでもリフト&フォールするだけでなくボトムで一瞬止めたり、小刻みにシェイクするなども大ありです。細かな工夫で冬のバス釣りを楽しんでください

 

特集4

矢口悟司の Fish this moment!

その14

 

今年の収穫 の巻

 

皆さんこんにちは!

やぐっちゃんのFish this momentの時間です♪

今年も残りわずかとなりましたね!

皆さんはどのような1年間になりましたか?


自分は今年からこのアルティメットにコラムを書かせていただくことになり、

様々なフィールドに行って参りました。

近所の花室川から関西方面にも釣りに行き沢山の収穫がありました。

とくに霞ヶ浦のポテンシャルの再確認が出来たことは大きな成果でした。

 

ここ数年バスのコンディションが上がって来ており、トーナメントシーンでも5本で6キロ釣らないと勝てない!?位のコンディションです!

それはオカッパリでも言えることで、春先のミノー、ジャークベイトはかなり楽しめましたね♪

また、霞ヶ浦はシャローのイメージでしたが、オカッパリからでも狙える深場のクイや水深2mラインの沈み物等ディープレンジでもナイスバスが釣れ始まり、来年度の期待が高まりますね♪

 

と、非常にざっくりではありますが今年1年間、霞ヶ浦に対しての印象でした♪

今年も残りわずかですが、最後のバスを釣りに行こうと思います。

もちろんお正月もバチっと行かせていただきます!


そして、来年度もFish this momentを合言葉に、アルティメットでコラムが書ける様に日々精進して参りますので来年も宜しくお願いします♪

皆様よいお年をー!

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オカッパリでもこうしたメタルバイブでディープを狙うといい思いができますよっ(キッパリ)

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私はいつもFish this moment! 来年もよろしくお願いいたします