Ultimate 8月25日号

特集1

DAIWA勢、大暴れ!

W.B.S.最終戦に於いて

平川皓也選手優勝!

草深幸範選手A.O.Y.獲得!

赤羽修弥修也選手 ビッグフィッシュ賞獲得!

 

 8月19,20の両日、土浦新港を起点に行われた2017W.B.S.ブロトーナメント最終戦に於いて、DAIWA勢が怒涛の快進撃、優勝、A.O.Y.、ビッグフィッシュ賞と、あらゆる栄誉を総ナメしました。

 まずは優勝の平川選手ですが、初日、二日目とも霞ケ浦全域を回り、夏とも秋ともいえない微妙なコンディションの下「深いところと浅いところ」で丁寧の上にも丁寧な釣りで両日ともリミットメイク、トータル10630gという素晴らしいスコアをマークして今年の掉尾を飾りました。

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 2017年は初戦と最終戦に勝利した平川選手。タックルの能力を最大限に生かした釣りが身上です

 

 本人はお立ち台で「普通のことをしていただけ」と謙遜していましたが、釣り場の細かな変化に応じてシンカーの種類、重さを変えるなど繊細なワザを駆使して、他のチームが釣れなかったスポットでもバイトを獲っていきました。

 この辺の深いシーレットに関しては、このコラムでもぜひ紹介していきたいと思います。

 タックルは以下の通りですが、平川選手が重ねて強調していたのがフックの信頼性。バイトを獲れる、獲ったら逃さない性能にあらためて惚れ込んでいました。

 

Tackle1 (ほぼこのシステムを使用)

Rod: DAIWA タトゥーラ610MXB

REEL: DAIWA タトゥーラSV TW 7.3R

LINE: DAIWA モンスターブレイブZ 18lb

LURE: クロー系ワーム

RIG: テキサスリグ5g

 

Tackle2

Rod: DAIWA スティーズ 701 MH/HFB ハスラー

REEL: DAIWA タトゥーラSV TW 7.3R

LINE: DAIWA モンスターブレイブZ 20lb

LURE: クロー系ワーム

RIG: テキサスリグ10g

 

Tackle3

Rod: DAIWA エアエッジ 661MH

REEL: DAIWA タトゥーラSV TW 7.3R

LINE: DAIWA モンスターブレイブZ 18lb

LURE: ストレートワーム 4

RIG: ノーシンカー

 

そして注目のA.O.Y.は草深幸範選手の頭上に。2位に3kg以上の差をつけて迎えた最終戦、周囲では楽勝と噂していましたが、現実はそんなに甘くなく、最終戦の初日では蛯原選手が6kgオーバーを持ち込む怒涛の追い込みを見せました。一方草深選手は3kgチョイ。これで2位との差は約1.2kg。まさに尻に火が付いた状況です。

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シーズンによる得手不得手がなければ獲れないA.O.Y.というタイトル。それを二回獲得したということは、草深選手が真のオールラウンドプレイヤーだということを証明しています

 

サッカーの試合で2-0でリードしていたチームが1点取られて2-1になると、一挙に劣勢に転じるのと同じこと。追い上げる方が圧倒的に優位に立ちます。草深選手の心中は察しても余りあるものがありました。

そんな状況で迎えた最終日ですが、こうしたプレッシャーを跳ね返してこそ真の王者。草深選手は苦戦しつつもなんとか4本4055gというスコアをまとめ、逃げ切りを果たしました。

草深選手がW.B.S.のA.O.Y.に輝くのは2012年に続いて二度目。その時も最終戦の最終日はシビレる展開でした。というのもトップで最終戦を迎えた草深選手は初日2kg台の大外し。ビッグタイトルも一気に遠のきましたが、最終日に6270gというトップウェイトを持ち込んで見事にA.O.Y.の座をもぎ取ったのです。

 こうした苦しい条件の下でスコアをまとめられてこそ真の実力。草深選手の二度目のA.O.Y.は同選手の日々の研鑽の賜物といえましょう。同選手のA.O.Y.ストーリーも後日、ご紹介したいと思います。

 なお、赤羽修弥選手も初日のビッグフィッシュ賞を1670gで獲得したように、この試合ではDAIWA勢が暴れまくり、その強さを世界中に印象付けました。

 

 

特集2

長谷川耕司が語る

ロングキャストの誤解

 

 微妙に暑くもなかった8月も、もうすぐ終わり。気がつけば秋の風が吹き始めています。魚が感じる季節は人間より早いもので、シーズナルスポーツのバスフィッシングも、秋のパターンが効くようになりました。ということは横の釣りが次第に効果的になるということで、巻モノがクローズアップされます。 

 そこでもモノをいうのがタックルで、よく飛ぶリール、ロッドを使うことが前提ですが、キャスティングの基本技術も重要になってきます。

 ここでいうキャスティングとは、村上晴彦氏がハマから投げる大遠投ではなく、通常のミドルレンジのキャスティングをいいます。その場合でも、飛ばないよりは飛んだ方がプロダクティヴゾーンが広がり有利になります。

 そんなキャスティングに関して、正しくないフォームで投げて飛距離をロスしている人が多いのが気になります。「投げて巻いて」を繰り返す釣りですから、軽く投げて飛ばせるキャストフォームを身に付けることが大切。疲労度も軽減してくれ集中力も高まり、結果的に釣果に直結します。

 一般アングラーのキャストに多いのは、大きく振りかぶって投げているフォーム。これですと、肝心のロッドティップにスピードが生まれず、かえって飛距離が落ちてしまいます。大きく思い切り振ることが飛ばせる秘訣と誤解なさっている人が多いのです。それではロッドの反発力を生かせません。高価なロッドを使っていても宝の持ち腐れといえましょう。

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こうして脇が開いたキャストでは、思い切り振っても飛びません

 

 コツは右脇(右利きの場合)を開けず、コンパクトにスイングすることです。要するに腕が動く範囲を小さくすれば、スイングスピードも早くなり、その結果ロッドティップのスピードが増してよく飛ぶようになるわけです。右ひじを極力身体から離さないことがキモです。「ピュッ」とショートキャストのイメージで投げた方がいいでしょう。

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こうして腕を小さく使えば、ロッドティップの運動量が増えて、意外なほどよく飛んでいきます

 

 例えばフィギュアスケート。高速スピン時は腕を縮めます。そして低速になるに従い、腕を広げます。つまり腕を広げると身体が早くターンしないというわけです。

 ゴルフのスイングでも、手元が小さく回ればクラブのヘッドスピードが上がるのです。

 琵琶湖の住人、長谷川耕司氏も同じことをいっています。氏の場合、それほど大遠投する釣りがメインではないのですが、やはり

 「ルアーのウェイトを十分ロッドに乗せて、コンパクトにスイングすることが距離アップにつながり、結果的にアキュラシーも増します」

 と語っています。長谷川氏は遠投を意識した場合、リールはリョーガもしくはジリオン、ロッドは7フィート以上のものを使っていますが、「それらタックルの能力を生かして軽く投げると驚くほど遠くに正確に飛ばせる」、と力説しています。

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琵琶湖の長谷川耕司プロも「コンパクトなスイングが飛距離アップにつながる」と力説しています

 

 というわけで、投げて巻く釣りが多くなるこれからの季節、ご自分のキャスティングフォームをあらためてご確認していただくことをお勧めします。

 

特集3

やぐっちゃんの

Fish this moment

ローカルトーナメントにチャレンジ!

 

皆さんこんにちは!やぐっちゃんのfish this momentです!

先日は霞ヶ浦にあるマリーナ・グランパスヨットが主催するK-1トーナメントに参加いたしました!

8月初旬の開催で、夏真っ盛りな天気。気温は35℃近くあり水温も上昇しておりました。

今回もWBS仲間の山口さんと出ることに!

プラクティスの段階から流入河川のアシがあまり釣れないのと、釣れてもサイズがイマイチ。やはり夏は流れがキーか?と思い沖側のハンプを攻めると早速ヒット!1キロクラスをゲット!山口さんもヘビキャロにて1キロクラスをキャッチ!

どうやらボディウォーターの当たる場所がキーポイントになると判断して、流入河川の中でも深かったりボディウォーターの当たるエリアや橋脚周り、ハードボトムを釣り上がると釣れる釣れる!!大小合わせると10尾は釣りましたでしょうか?

ウェイトも優勝を狙えそうな3770g!

満を持して表彰式を待ちましたが、惜しくも3位入賞となりました!上には上が居るということですね・・・

優勝こそ出来ませんでしたが、試合内容としては約1200g平均で、入れ替えもしていたので上出来かと思います。


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3本3770gでも3位。霞ケ浦はローカルトーナメントのレベルも高い!


今回のキーポイントはアシやブッシュ、シェードに惑わされずボディウォーターの中を釣ることでしたね。

目では分かりにくいですが、ボトムでは流れがあったりするので流れが当たるハンプやハードボトム、橋脚などをネコストレート5.8インチのネコリグ、1.8gのネイルシンカーで1日やりきりました!キッパリ

カラーは夏に良く効くサマークロー!もうこれなしには霞ヶ浦の夏は釣り出来ませんね!ロッドはいつものブラックレーベル+661MLFB、リールはアルファスAIRに10lbの神セッティング!!

ハンプに絡ませゆっくりズル引いたり、ロッドティップをピピピと動かしテナガエビを意識したとアクションをさせたりしていました。
 

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ロッドはブラックレーベル+661MLFB、リールはアルファスAIRに10lbの神セッティング!! リグはネコストレート5.8の1.8gネコリグ。カラーは夏の鉄板、サマークローですっ

 


山口さんはスティーズ・ストライクフォースのヘビキャロでキロフィッシをバコバコに釣っていましたね!まさに「フォースの覚醒」でした。

そして最近私は、ハシタクプロのアルティメット動画を見てスティーズ・ポッパーにハマっております! 次回はこのスティーズ・ポッパーについて書こうと思いますのでお見逃しなく!!

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次回はスティーズ・ポッパーの霞ヶ浦的使い方をご紹介します。乞うご期待!