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佐々木勝也が現場でナマ解説!
●年間走行距離は40000km!
2018年3月に仙台から霞ケ浦のほとりに移住した佐々木勝也。
「アングラーとして成長するためには釣り場のそばに住み、可能な限り頻繁に現場でロッドを振る必要性を感じた。それが霞ケ浦に移り住んだ理由です」
その言葉通り、佐々木勝也は移住以来今日までの2年4か月の間、寸暇を惜しんでほぼ毎日のように霞ケ浦・北浦に通い続けました。土浦から北浦までは往復約300kmあります。その距離を毎日のように走り続けたのです。時間がなければ土浦周辺をラン＆ガンしました。
2018年、霞ケ浦に移住して間もない頃、取材させてもらいましたが、いきなり釣ってくれました。場所は備前川、ルアーはスティーズクランクでした。それにしても若い! てか今でも?
そうした生活を続けた結果、愛車の年間走行距離は約40000km。いまでは霞ケ浦・北浦の超マイナースポットまで知り尽くすスーパーロコに成長しました。
独自の理論とテクで固められた「佐々木スタイル」が確立した最近では各専門誌での露出も増え、メジャーな存在となりました。
今回はそんな佐々木勝也にタトゥーラSV TW とタトゥーラTWの使い分けを現場で解説してもらいました。佐々木勝也はすでに弊社のウェブ上でもこれらのリールに関して言及していますが、フィールドで実際に釣りながら語ってもらうとより臨場感が増すはず。
さらに今回の取材は近日中にUPされる動画と同時に行われたことで、その予告編的な意味もあり、まさに「読んでから見る」鉄板解説。それでは早速、始めましょう。
●究極のオールマイティー=タトゥーラSV TW
パワーバーサタイル=タトゥーラTW
佐々木勝也の岸釣りにおける基本タックルシステムはベイト1＋スピニング1ですが、今回はタトゥーラファミリーの使い分けがテーマということで、2本のベイトタックルを用意してもらいました。
霞ケ浦・北浦でオカッパリをしようと思ったら、タトゥーラSV TW、タトゥーラTW、この二つのリールがあれば万全です、と語る佐々木勝也
佐々木勝也はタックルを準備しながら、最初に霞ケ浦・北浦の釣りにおけるタトゥーラSV TWの有効性を力説しました。
「携行するロッドの本数が限られるオカッパリでは1本である程度何でもできるタックルが必要です。そんな意味でオールマイティーなタトゥーラSV TWは実に幅広く使える便利なリールです。使用ルアーも軽いものからある程度の重いものまで、何でも使えます。
パフォーマンス面では投げやすさがピカ一ですね。小口径Φ32mmスプールは立ち上がりも早く、軽い力で狙ったスポットに飛んでくれます。そして向かい風でもバックラッシュしにくい。思いっきり振れるので精度も出ます。
これは真夏以外ほぼ毎日風が吹く霞ケ浦・北浦では想像以上に武器になる要素です。とくに春先の霞ヶ浦・北浦ではウィンディーサイドでの釣りを避けることはできません。そんな中では風に弱いリールでは釣りになりません。つくづくタトゥーラSV TWの有難味を感じます。まさに霞ケ浦・北浦のためのリールといえます」
霞ケ浦本湖の阿見周辺を釣り歩きながら佐々木勝也の解説は続きます。
阿見の護岸から佐々木勝也の釣りは始まりました
「一方タトゥーラTWですが、これはもう3/8ozより重めのルアーの使い勝手が最高のリールです。そのキャスタビリティーには絶句します。ピッチングから大遠投まで、気持ちよく飛んでくれます。とくにピッチングにおける『伸び感』の違いはオドロキです。後半、スーッと伸びる。
魚を掛けてからの信頼度も特筆すべきものがあります。カチっとした剛性感を感じますね。とくにビッグベイトで魚を掛けた時にはゴリ巻きしますが、そんな時に剛性感がないリールだと軋むようなイメージがあります。でもタトゥーラTWはビクともしない。だから力任せに寄せることができます。
というわけで、霞ケ浦・北浦でオカッパリをする場合、この二つのリールを組み合わせたタックルがあれば、ほぼ万全だと思います」
ガストネード110Sで大塚川をチェックする佐々木
ちなみに佐々木勝也がそれぞれのタトゥーラに組み合わせたロッドがリベリオン731HFBと6101MHRB。これに関して佐々木勝也は以下のように説明を加えてくれました。
「タトゥーラのSV TWには6101MHRBをシステムさせました。バーサタイルなリールにはやっぱりバーサタイルなロッドが適しています。オカッパリのバーサタイルロッドはカバー撃ちも出来なければいけません。これならある程度濃いカバーで魚を掛けても負けません。掛けた魚を獲れないことはオカッパリでは最低ですからね」
「タトゥーラTWに組み合わせたのが731HFBです。僕の中ではこのロッドはジグ専用機です。どんな点がジグに向いているかというと、まずは感度です。エアセンサーシートなども貢献しているのでしょうが、とにかく感度がいい。他のロッドと比べたら歴然です。魚探が使えないオカッパリでは手元に伝わる情報は多い方がいい。それだけアングラーが有利になるからです。
そして軽さもメリットです。ジグストなどを続けても疲れが少ないですからね」
●この日の釣りは......
さて、取材当日の釣ですが、霞ケ浦本湖阿見から釣り始めて古渡に移動、そこから一気に北浦上流に走り、小規模河川、江川などをラン&ガン。
「濁りがなくなってしまいました。そして先行者が多いことにも驚きました」
と予期せぬ状況に苛まれながらも二つのタックルを駆使してバスを捜し歩きました。
北浦に注ぐ水路で水を確認する佐々木
その姿はまさに超ハイスピードラン&ガン。
「いれば一発で食ってきますが、いなければ一生食わない、そういうところを撃って行きます」
と、1スポット3キャストぐらいのハイペースで回っていました。このペースだから霞ケ浦・北浦をくまなく釣り歩けるのでしょう。
メインに使ったルアーは
タトゥーラSV TW＋リベリオン6101MHRBにはガストネード110S（たまに88S）またはカバージグSS6g＋キッケルカーリー。
「魚にラインを見せずに中層で釣ることができるガストネードはサイトでもブラインドでも釣れるイメージです。ジグはジグストか枝に吊るしてチョンチョンさせる釣りです」
佐々木勝也はガストネードを多用します。その理由は「油断している魚に口を使わせるパワーがあるから」といいます。基本的に何かの際を引いて釣ります
タトゥーラTW＋リベリオン731HFBにはカバージグSS10g＋スティーズホグ3.6
どちらのリグにも何度かチェイスはあったもののフックアップには至らず、時はいつしか3時に。4時には土浦に戻らなければならない佐々木勝也にとって厳しい状況になりました。
その時、佐々木勝也は決断したのです。
「よしっ、手賀川でスモラバを投げてみよう!」
そしてクルマに飛び乗ったのです。
●タトゥーラSV TWは2g台のスモラバも扱える!
手賀川河口に到着した佐々木はタトゥーラSV TWをリベリオン661M/MLFBにセットして、スモールラバージグSS2.5gにソルティースラッガー2.5inをリグりました。ちなみにラインは10lbです。
手賀川の河口でスモラバとビッグベイトをリグり、残り1時間に賭ける佐々木
「バーサタイルなタトゥーラSV TWは軽いリグにも対応するということですが、どこまで可能なのか、ちょっと試してみます。普通なら2.5gのスモラバはベイトフィネス（AIR）かスピニングの領域ですけどね」
こういって佐々木はブッシュの脇にスモラバを落としてチョンチョンとさせました。リグをストンと落とすだけでなく、ショートディスタンスのキャストも行っていました。
「このタトゥーラSV TWなら2g台のスモラバでも何とかなりますね。ラインが8lbだったらもっと楽でしょう。幅広いルアーに対応できるとは思っていましたが2g台のスモラバも扱えるとはオドロキでした」
などと釣りながら解説を加えていた佐々木の掌に「コン」というアタリ! リベリオンの感度は微細なアタリも増幅してくれます。
「来ました!」
叫ぶと同時に佐々木は瞬時に"フッキンク"。ベリーに魚の重みを乗せたリベリオン661M/MLFBは美しく曲がっています。恐らくは良型です。
サスガ! 持っている男は違います。最後の最後にバスを掛けたのです。
こんなドラマチックな幕切れがあるとは! タトゥーラSV TWが2g台のスモラバを扱えることを証明した直後の出来事でした
慎重にやり取りして上がって来たのは推定1500gのナイスバス。タトゥーラSV TWのスモラバへの対応力はビッグバスが証明してくれたのです。
うーん、いい魚です。佐々木勝也はホント、持ってる男です
●ビッグベイトを気持ちよく飛ばしてくれるタトゥーラTW
この後、タトゥーラTWとリベリオン691HFB-SBを組み合わせ、護岸からビッグベイトを夕陽に向かって大遠投して佐々木勝也は取材を終えました。
タトゥーラTW＋リベリオン691HFB-SBで夕陽に向かってフルキャスト。ビッグベイトが気持ちよく飛んでいくタトゥーラTWの遠投性能も特筆ものです
スモラバとビッグベイト、この両極端のリグを扱うことができるタックルがあれば、霞ケ浦・北浦でのオカッパリは最強です......と結論付けた佐々木勝也
というわけで佐々木勝也のロケは無事に終わりましたが、このドラマチックな幕切れはやはり動画で見ていただいた方がよろしいでしょう。近日中のUPをお楽しみに!