Ultimate 12月9日号

特集

小池貴幸

タトゥーラでエリートを目指す!!

 

  • 一日一食、ステーキのみの毎日

 日米のメジャートーナメントも終わった今、各選手は思い思いにポストシーズンを過ごしています。ガイドや各種プロモーション活動に勤しんでいるDAIWAチームの小池貴幸プロもその一人。来期もアメリカのトーナメントにエントリーしたようですが、その準備も含めて忙しい毎日を過ごしているようです。

 そんな小池プロに先日、今年一年お疲れ様という労いも含めて、連絡してみました。

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2021,2022シーズンはMLFプロサーキットに参戦した小池プロ(Photo:MLF Jody White)

 

 2021年、2022年とMLFのプロサーキットに参加した小池プロですが、ご本人としては両年ともに満足できる結果ではなかったようです。

「今年も昨年も思っていることができませんでした。もっとできるはず、と挑んだんですが、上手くいきませんでした。いろいろな理由が考えられますが、技術的な問題ではなく、作戦面などのマネジメントが考えられます。それがかみ合いませんでした。上手くいっていないときは何とかしようと足掻いて、余計に上手くいかなくなってしまった。ドツボにハマって、精神的マネジメントもできなくなってしまいました。ゲームに臨むうえでの自信は毎回ありましたが、上手くいかないと、やっている最中になぜかハートがやられてしまいました。そのあたりが来期の改善点ですね」

 このように語ってくれました。続けて......

「釣りが上手くいっているときは、メンタルは問題ありませんが、ダメなときに表面に出てくるものです。問題はプランニングで、今みたいに自分を客観的に見られるときは正しくできるんですが、いざという場ではなかなかできない。我を忘れてしまうんです。でもアメリカでの生活にもそろそろ慣れてきました。来年はもう少し上手くやる覚悟です。」

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自分を客観的に見ること、それがアメリカでは大切です (Photo:MFL Rob Matsuura)

 

 アメリカの生活にカンペキに順応されたのでしょうか?

「いや、完全には無理です。そもそも食事面がダメです。もともとアメリカの食べ物はほとんど口に合わない私です。だからといってアメリカの田舎には丸亀製麺もすき屋もスシローもありません。仮にあったとしても、ものすごく高い。日本円に換算すると5千円ぐらいします。つまり日本にいるときのように、好きなときに好きなものを食べることができないんです。

 結局、自炊になります。でも、釣りを終わってからホテルに帰る、シャワーを浴びる、メシを食べる、寝る......という行為に極力時間をかけたくない。ですから自炊といっても簡単なものになります。ステーキを焼くだけです。毎日それです。湖上に出た日の食事はすべてステーキです。年間170日ぐらい釣りをしますので、170日ぐらいステーキを食べています。食事はそれだけです。一日一食、ステーキを腹いっぱい食って、朝も昼も食べません」

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毎日一日一食ステーキだけ、そんな暮らしでもアメリカのトーナメントは魅力があるから続けることができます(Photo:MFL Rob Matsuura)

 

 そんな毎日だと、ストレスが溜まるのではないでしょうか。

「はい、溜まります。そんなときは寿司を食べている人のYouTubeを見ながらステーキを食う。焼き魚を食っているYouTubeを見ながらステーキを食う。マジ、そんな感じです」

 凄まじい食生活です。

「そんな毎日でもアメリカのトーナメントには魅力があるから我慢できるのです」。小池プロはこう締めてくれました。

 

 

 そんな小池プロは来年からB.A.S.S.オープンに参戦します。トータルで9戦組まれていますが、全戦出場します。すでにエントリーも済ませ、試合会場に関する情報収集なども始めているようです。

「来年も日米を行ったり来たりするようになると思います。試合数は増えますが忙しさは去年、今年と変わりません。」

 とおっしゃる小池プロが力説してくれたのがタックル面でのアドバンテージ。とくに2022年シーズンから導入したベイトキャスティングリール・ タトゥーラ TW 80が実に頼りになるというのです。

「そうですね。間違いなくここしばらくは僕の釣りにおけるメインリールになります。僕はベイトキャスティングリールに関してはタトゥーラ TW 80タトゥーラ SV TWを使い分けています。アメリカではポッパーやクランクベイトなどの中型ルアーを使うことが多いので、メインはTW 80になりますが、フィネスなリグを使う場合はSV TWの出番になります。といってもTW 80でも軽いリグを扱え、SV TWでもフルサイズのルアーを飛ばせるように、どちらもバーサタイル性能を持ち合わせています」

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 二つのリールの使い分けに関しては、こちらの動画で詳しく解説していますのでご覧ください。

 https://www.youtube.com/watch?v=UISnzG1lS3Y&t=1s

タトゥーラ TW 80で一番気に入っているのはキャスタビリティです。とにかく軽く投げるだけで低弾道で気持ちよく飛んでくれます。この低弾道というのがキモです。これはアメリカのトーナメントを戦う上でもの凄いアドバンテージになっています。

 アメリカのトーナメントフィールドにはカバーがとてつもなく多いんです。たとえばボートドックなどですね。そうなるとキャストの精度が要求されます。しかも低く飛ばしたい。ストラクチャーやカバーを狙うキャスティングでルアーが浮くと、どうしてもトラブルになってしまいますからね。

 その点、タトゥーラ TW 80はアングラーの技術で補えない部分をカバーしてくれます。例えば一日8時間の競技の中で、何千回とキャストするわけですよね。そんな環境で、ゆるやかな投げ方でも正確にしっかり飛んでくれる。しかも疲れない。このアドバンテージは非常に大きなものがあります」

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タトゥーラ TW 80はアングラーの技術で補えない部分をカバーしてくれます(2022年5月、ジェームズリバーでのプリプラ)

 

「少し話は変わりますが、アメリカのプロはタイニークランクなどもよく投げるんです。彼らもそれなりに上手く投げるんですが、僕などは『彼らのリールでよく投げられるなー』と見ていて驚きます。それが普通と思っているから疑問にも思わないんでしょうが、僕のタトゥーラ TW 80を使ってみたらその飛びに圧倒されるでしょう。目からウロコという感じでしょうね」

 小池プロはこう力強く語ってくれました。来期は新しいフォーマットで開催される予定のB.A.S.S.オープンにチャレンジします。小池プロの青写真はオープン→ エリート→ クラシックという階段。

「B.A.S.S.に参戦するならそこを狙うしかないでしょう」と意気軒昂です。

 タトゥーラ TW 80タトゥーラ SV TW、そしてDAIWAのロッドで大暴れしていただきたいものです。皆さまもぜひご注目を!!

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